私たちは子どもたちひとりひとりの要求や個人差を認め、細やかに対応できるように、決まった大人が毎日同じ順序で育児を行う担当制と流れる日課を導入しています。
特に3才未満児の育児行為は大切なことと考え、育児行為を援助するときは、必ず「〜するよ」「〜しようね」と言葉でその行為を伝えます。そして子どもが「イイヨ」の合図(『なっとくのしるし』)を表現してくれるまで、待つように心がけています。日常のあらゆる場面(育児・遊び)で子どものサインを見逃さず、いつでも応えられるようにすることを大事にしたいと思っています。ほんの少しの(待つ)時間と対話により、子どもたちは"自分たちが大切に育てられている"という感覚をもつことができるのです。
『いつもあなたのことを見ているよ』『いつでもあなたが決めていいんだよ』という大人の姿勢は子どもたちに安心感を与え"ありのままの自分を受け入れてもらえている"という自己肯定感につながっていくと思います。
3才以上児ではひとりひとりをより丁寧に対応していくために、複数担任制を実施し、未満児からの継続で小グループでの食事や小集団活動(わらべうた、リズム運動)に取り組んでいます。
乳幼児期にしっかりと自己肯定感の基礎づくりをしている子どもはのちのち周囲の人々をも大切にすることができると考えています。 |